続けていること 標的競技(本当はメジャーな競技です)
一言で標的競技と言っても様々な種目があります、具体的にあげてみますと、
弓道、アーチェリー、射撃・・・
その他に、ボウガン、吹き矢 等がありますが、今回は射撃(ライフル)について少し書いてみたいと思います。
男性の方であれば、子供の頃夜店でコルクの弾を詰めた射的(小さい人形に当てて、台から落ちると景品がもらえる)、もしくは銀玉鉄砲(粘土を固めて銀色に塗ったもの)で遊んだ記憶はないでしょうか。
TVドラマ西部警察をみて、日本の警察も派手になったものだと勘違いしていませんでしたか。
日本には世界一厳しいといわれる銃刀法、火取り法があり、民間人は持つものではないという考えが当局にあるようです。とてもマイナーな競技であるかと思いきや、関西・近畿圏でも国立・私立の伝統校と言われている大学には射撃部が存在し、部活も活発です。オリンピック種目の中では競技人口はサッカーよりも多いくらいです。
基本的には個人競技です。団体戦もありますが一人で黙々と満点を狙い続けます。見た目も派手さはありません。そのためにTVで放映されることは、日本ではまずありません。オリンピック、ワールドカップ、世界選手権でさえ。
どのような競技イメージなのか、大半の人は想像できないと思います。標的競技は撃った、当たった。10点(満点)というものではありません。
代表的な伏射種目は、男子60発、女子40発で、満点を打ち続ける競技です。ひたすら同じ動作を繰り返します。ちなみにSB(スモールボア ライフル小口径)では、50m先の5円玉の穴が、AR(エアーライフル)では10m先の0.5mmの点です。
左:SBの標的 右:ARの標的
辛気臭いなと思われるかもしれません。完全なる個人競技です。競技中は自分との戦いです。この競技においては成績の悪いことを銃のせいにはできません。
何故なら市販されている競技用ライフル銃は基本オリンピック選手の使用しているものと同等です、見た目はこれが? 武器とは程遠いイメージです。
上:スモールボア ライフル 下:エアーライフル
射撃用ジャケット、グローブ、射撃用メガネ。普段お目にかかることはないと思いますが、男女・年齢を問わず参加できるスポーツです(実銃を所持するには講習会・実技講習と段階がありますが、射撃をするんだ!という気持ちがあれば大丈夫です)。
左:射撃パンツ 中:射撃眼鏡 右:Prone 伏射姿勢
少し興味を持っていただけたでしょうか。
少し見学・体験という方は、大阪ライフル協会が主催する1日講習・体験があります。
大阪ライフル協会もしくは朝日カルチャーセンターで検索!
決して特別な、危険なスポーツと考えないで下さい。銃を向けて狙ってよいのは標的だけです。
ふざけて銃口を人に向けたと新聞に載ることがありますが、言語道断です。射撃場において冗談という言葉はありえません。先入観を持たずに是非一度チャレンジしてみてください。
朝日カルチャースクールの中にビームライフル入門があります。大阪ライフル協会主催で能勢町ライフル射場にて開催されています。
2017年1月吉日 川﨑耳鼻咽喉科 川﨑 薫