満点を目指して (標的競技)
大学卒業後耳鼻科に入局して(当時は現在とは研修システムが異なって
いました)2年目の春に高知県立安芸病院に出向の命を受けました。
我々の頃は士農工商ノイヘレンと言われており、将棋の駒のように
いきなり転勤が決まる時代でした。高知市民病院と県立安芸病院が
出向病院だったのですが、歴代の先輩より高知に赴任したら船舶免許
と銃の免許(クレー射撃)を取得するのが習わしであると教えられ
元々興味があったので安芸で免許を取りクレー射撃(素焼きの皿を
12番の散弾で撃つ競技)を始めました。その後ライフル射撃(空気銃
小口径ライフル)に進みました。こちらの方は精密射撃で今回は
小口径ライフル(SB)射撃について述べたと思います。競技種目は
SB60発伏射(腹ばいになっての射撃)50m先の標的を60発22口径
ライフル弾で撃ち続ける競技です。様々な装備 規則 姿勢を
あげると小冊子ほどになってしまうので割愛しますが、標的の中心
10点を狙い続ける競技です。10点=満点 その10点のさらに半分の
領域がX点(よく出来ました領域)です。ライフル射撃と聞くと
スコープを付けてと思いがちですが裸眼で行います(眼鏡は可です)
以前は紙標的で600点満点でしたが、今は紙標的に変わり654点
10.9×60 になっています 全日本クラスで620点以上
オリンピックではそれ以上が求められます。銃の性能が良いので
銃が悪いから点が取れないとは言えません、下手な鉄砲は数撃っても
当たりません。正確な射撃姿勢が大切です、呼吸による胸の動きも
影響します 集中力は必要ですが緊張して力が入りすぎては
いけませんリラックスして気持ちを一点に静めます、この動作を
60回黙々と繰り返します 映像映えしないのでオリンピックを含め
中継は日本ではほぼ皆無です。しかし世界規模で見ると競技人口は
サッカーよりより多いと言われています、競技会で成績を残すことに
より級 段 を取得することが出来ます。日本では銃刀法の規制が
かなり厳しいのでハードルは少し高いのですが興味を持たれた方は
大阪ライフル協会のホームページもしくは朝日カルチャーセンター
体験ライフル射撃を参照してください。国体クラスの選手も輩出
しています。今までの射撃に対するイメージが大きく変化すると
思います スポーツであることを認識してください。と偉そうな
ことを言っても月一の練習の練習では現状維持程度です、射撃
仕事 人生も満点なら言うことはないのですが、それは目標として
モチベーションの維持に努めていきます
話は変わりますが、以前から弓道にも興味があるのですが踏み込めて
いません。
小口径ライフル50m標的 伏射姿勢