メニュー

もしかして「モテ期」

[2018.11.15]

大きな勘違いかもしれません。

世間一般では「それは違うだろ」と言われそうですが、後にも先にも初めてのことだったので、私小説みたいですが一度目を通してください。少し人と違った経験をすることには、何か理由が必ずあると思います。

中学校時代からの環境によるのではないでしょうか、小学校は地元の公立で普通の6年間を過ごしてきました。そのまま地元の中学校というパターンなのですが、あることから帝塚山学院男子部に進む事になり、併せて伸学社で(世間では入江塾でスパルタ塾として有名でした)3年間お世話になりました。

入江塾の思い出はいずれまた機会があれば書いてみたいと考えています。

話を戻して、男子部 (正式には帝塚山学院中学部男子部ですが)について。

女子は5クラスですが、男子部は1クラス40人。担任は持ち上がりで3年間校舎も別棟でした。これで全寮制なら出家信者の様ですが、このような状態で中学時代を送ってきました。生徒同士はもちろんですが親同士も(主に母親ですが)付き合いが長く、卒業後も続いていました。ここに今回の経験の根っこがあったのではないでしょうか。

 

そこで簡単な説明ですが、そもそも「モテ期」とは、人生において、急に異性からモテる時期のこと。モテ期は大抵、人生の中で3回訪れると言われています。明らかな根拠があるわけではなく、回数も時期も人様々です。以前に漫画「モテキ」が連載され続いての映画化で、この言葉が有名になったようです。

 

本題に戻りますが前述のような中学時代を送り、高校・大学へと進み、ごく普通の学生生活を送っていたのですが、4回生の時に母が亡くなり、その後も大きな変化なく無事に国家試験もクリアし、研修医生活を送っていました。

卒業後2~3年も経つと、同級生の結婚式への出席が始まりました。自分自身の事については全く実感がなかったのですが、ある日中学時代の同級生の家に遊びに行っていたとき、彼の母親(全て誰それのおばちゃんと呼んでいたのですが)から、

「川﨑君ちょっと聞いてくれる? うちの息子、この間川﨑君も出席してくれたでしょ。私に大した相談もせずに結婚して、弟も彼女がいて付き合っているらしいの。私、息子2人いてるのに、お見合いにの席に行ったことないの。そんなわけで川﨑君、お見合いしない?」

また別の同級生のおばちゃんからは、「川﨑君、誰かいい人いるの? おばちゃんが頼まれているいいお嬢さんがいるから、釣書もってきて」

また別事案では、「開業医のお嬢さんなんだけど、川﨑君、養子行く気ある?」

まだ大学院の学生で、結婚など全く考えていなかったのですが、断り切れずに複数回お見合いの席に臨みました。

 

片手の範囲内ですが、これがモテ期?と言えるのかははなはだ疑問ですが、色々と気にかけてもらっていたのかなという嬉しさ、良い経験をさせてもらったいう感謝。

もしかすると大人の事情プラス、私にも少しは商品価値?があったのか? 確認しようがないので謎ですが、この時期だけでした。一般に言う3回ではありませんでした。

最近ではお世話好きのおばちゃん達も亡くなられたり、体調を崩されたりで、お会いする機会がなくなっています。私としてはいつまでもお元気いてもらいたいと願っています。

私が体調を崩して入院したときも、あえて連絡していなかったので、後で「川﨑君、私より先に死んだら承知せへんよ!」と、お叱りと激励を受けました。ありがとうございました。

似たような経験が多々あるとは思いませんが、私の貴重な思い出として書いてみました。

川﨑耳鼻咽喉科  川﨑 薫
平成30年11月吉日

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME